八幡神社では、誉田別命(ほむだわけのみこと)帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと)息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)という三神が祀られています。
この地で三神が祀られ始めたきっかけは、上郡町の山野里にあった社殿が洪水の影響で東有年に流れ着いたことにあるのではないかと言われています。
本殿にある切り込みハギで作られた石垣のなかに「飾り石」と呼ばれるものがはめ込まれています
本殿に向かって左から扇、三日月、兎です。
扇には唐の時代に読まれた詩の一部が記されており、全国的に見ても非常に珍しいものです。赤穂市に伝わる伝説では応神天皇が兎と遊んでいたというものがあり、それにちなんで扇に加えて兎と三日月があるのではないかともいわれています。
訪れた際には、ぜひ探してみてください。
正面鳥居から八幡神社へ向かう途中に高瀬舟灯台があります。
江戸時代「高瀬舟」という、塩や海産物を運ぶ舟を安全に迎えるためにありました。そのため、住人から「舟灯台」とも言われています。高瀬舟灯台はかつては油を使った灯明に火を灯し、千種川を行き来する高瀬舟や街道を通る旅人の目印になっていました。当時、灯台をともすために使用されていたお皿も発見されています。
灯台付近からはかつての宿場町である有年宿を一望できます。近くには千種川があり、よく洪水の被害にあっていたそうです。